花ごころ 園芸レシピ/28 基本肥料シリーズ

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 植物を育てるうえで、とても大切な「肥料やり」。みなさんは普段どんな肥料を使っていますか? 今回ご紹介するのは、ちょっぴりプロフェッショナルな「基本肥料」について。肥料についての理解を深めるためにも役立つハズです。ぜひ、ご一読あれ!

基本肥料って何?一口に肥料と言っても、様々なタイプがあり、どれを選んだらいいのか迷ってしまうことってありませんか?
 バラ用やパンジー用など、ある特定の植物のために配合された「専用肥料」は、効き目、効き方、使い方を考えてプロによって配合、加工された肥料。だから、専用肥料を使えば、初心者でもほとんど失敗なく肥料やりが行えます。でも、ベテランガーデナーの中には、自分なりのスタイルで施肥管理をしたいという人も少なくありません。そんな場合に使うのが「基本肥料」です。
 「基本肥料」とは、専用肥料などの素材となる肥料のことで、「単肥(たんぴ)」とも呼ばれます。植物の種類や栽培環境を選ばずに利用できるので、「有機にこだわりたい」「オリジナルの栽培をしたい」「専用肥料だけでは物足りない」…そんな人にオススメ。基本肥料を使えば、自分なりのレシピで、植物の栄養管理ができます。

基本肥料にも個性があります 基本肥料には様々なものがあります。だから「どんな効き目か?」「効き方は遅いのか早いのか?」「使い方は?」など、使いこなすにはそれぞれの特性をきちんと知ることが大切です。
 それでは、花ごころの『基本肥料シリーズ』を例に、それぞれの特性をご紹介しましょう。

有機質肥料の定番 『油かす』

油かす写真 NPK比 原料 オススメ使用法
5:2:1 なたねから油を搾ったかす 完全有機質だから野菜や果樹にも安心。ゆっくりと長く効く遅効性肥料です。元肥から追肥まで幅広く使えます。

バランスの良い有機質肥料『粒けいふん』

粒けいふん写真 NPK比 原料 オススメ使用法
2.6:6.5:3.3 鶏の糞を醗酵し乾燥させたもの 有機質肥料の中では三要素のバランスが良く、さらに微量要素の他、根の生長を良くするカルシウムも豊富。様々な植物の元肥や追肥に。

野菜や果物の甘みを増す『魚粉』

魚粉写真 NPK比 原料 オススメ使用法
7:6:0 イワシやマグロ、カツオなどの魚から油脂を搾ったかす 魚粉に含まれるアミノ酸等の効果で、野菜や果実を甘く美味しくします。土づくりの際の元肥や、実が付き始めた頃の追肥に最適です。

花付き・実付きをアップ『骨肥』

骨粉写真 NPK比 原料 オススメ使用法
0:27:0 豚の骨を蒸し、ゼラチンなどを除いた後に、粉砕して高温で焼いたもの リン酸が多く含まれているので、花付きや実付きが良くなります。果樹や花木の寒肥に使用すれば、春先の花付き実付きに違いが出ます。

早く効くから追肥に最適『化成肥料』

化成肥料写真 NPK比 原料 オススメ使用法
8:8:8 鉱物や石油などを原料に、化学的に作られたもの 有機質肥料と比べ、肥料成分のバランスが整っています。速効性なので、肥料切れを起こしやすい植物の追肥にぴったりです。

土をふかふかにする堆肥『牛ふん』

牛ふん写真 原料 オススメ使用法
国産牛の糞尿にオガクズなどを加え、長期間堆積し醗酵処理したもの 堆肥なので高い肥料効果はありませんが、土に混ぜることで、微生物の働きを助け、固くなった土をふかふかにする土壌改良効果があります。

配合の手間要らず『配合肥料』

配合肥料写真 NPK比 原料 オススメ使用法
6:5:5 複数の有機質肥料、化成肥料を混合した肥料 既に配合済みの肥料なので、基本肥料とは少しニュアンスが異なります。野菜等をしっかり育てる化成肥料と、おいしく育てる有機質をバランス良く配合。効き目が早く長く続くので、元肥から追肥まで生長に合わせて利用できます。

【NPK比って何?】
市販の肥料のパッケージには、“肥料の三要素”と呼ばれるチッソ(N)リンサン(P)カリ(K)の表示があります。この表示は、各成分がどんな比率で含まれているかを示しています。茎葉の生長に影響するのがチッソ、花や果実に影響するのがリンサン、根や植物全体の健康維持に欠かせないのがカリと覚えておけば、観葉植物にはチッソを多く、果樹にはリンサンを多く…というように、肥料の使い分けの目安になります。

次ページでは、「基本肥料の使用ポイント」をご紹介します!